2021年春季日本歯周病学会学術大会(Web開催)に参加しました|西新宿五丁目駅1分(西新宿)の歯科医院

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2021年春季日本歯周病学会学術大会(Web開催)に参加しました

投稿日:2021年7月8日

カテゴリ:スタッフブログ

口腔ケア

春季日本歯周病学会学術大会の特別講演にて、西田亙先生の「令和の歯科医療は炎症消退を通して全身の健康に寄与する」という講義を拝聴しました。

皆様、ご存じの通り歯周病と糖尿病はとても深い相関関係にあります。そのため、糖尿病学会の治療ガイドにも歯科の定期的な受診が推薦されています。最近の研究によると、体の一部に炎症が起こると上昇する血液検査の炎症マーカーCRPと、糖尿病との関係が明らかになってきました。

現在、CRPの基準値は0.3mg/dLとされており、これ以下であれば正常であるとされています。また、0.1mg/dL未満になると糖尿病のリスクは1/3以下になることが報告されています。CRPを下げるためには、炎症の起きやすいお口の中のケアは重要であると言えます。

歯科医院への定期的な受診を行っている方の糖尿病の医療費は激減するという報告もされており、お口の中のケアは、糖尿病の予防に欠かせないということが分かります。また、お口の中にいる細菌の出す毒素とアルツハイマー型認知症との関係も明らかになってきています。お口の中の衛生状態が悪いと、脳に細菌が入り込み、アルツハイマー型認知症を促進しているという研究結果も出ています。

口腔ケアは、こうした細菌の数を減らすことができるため、アルツハイマー型認知症の予防にも効果があると考えられています。そのため、口腔ケアはお口の中の健康を維持するためだけではなく、全身疾患の予防にも大きく貢献することがわかります。

予防だけではなく、糖尿病の治療としても歯科治療はとても重要です。歯肉の炎症を抑えることは、糖尿病の治療に不可欠であり、また歯の状態が悪くなると口腔衛生状態を清潔に維持する事はとても困難になり、口腔内の細菌の数は著しく上昇し、炎症はさらに進行します。

糖尿病は、体の免疫力の低下も引き起こすため、歯性感染症を起こしやすくなったり、歯肉の炎症を助長したりと、歯科への影響も大きいです。そのため、医科との連携治療は欠かせません。

今回の講義で学んだ糖尿病、アルツハイマー病だけではなく、全身に歯周病が及ぼす疾患は多岐に渡り、脳梗塞・誤嚥性肺炎・心筋梗塞・心内膜炎さらには低体重出産などがあります。今後の取り組みとしては、これらの疾患へのリスクも配慮しながら医科との連携を行い、予防と治療を行っていきたいと思っています。

今回、口腔衛生状態を良い状態で維持することの重要性を再確認しました。口腔内の健康を維持できるような歯科治療を通じて、国民の全身の健康を守ることが歯科医師としての役割だと考えます。多くの人にこれらの情報を発信し、より良い医療を提供していきたいと思っております。

歯科医院でのメンテナンスはお口の中の病気の予防や早期発見にもなり、さらには、述べてきたように全身疾患の予防や治療にも貢献できます。是非、定期的に歯科へ受診して頂ければと思います。

 

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