日本歯周病学会の春季学術大会(オンライン)に参加しました|西新宿五丁目駅2分の歯科医院

明海大学歯学部臨床講師

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歯を抜かない保存治療

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日本歯周病学会の春季学術大会(オンライン)に参加しました

投稿日:2020年9月2日

カテゴリ:スタッフブログ

日本歯周病学会の春季学術大会

令和2年、第63回春季日本歯周病学会学術大会がコロナの影響によりオンラインでの開催となり、私は"妊婦に対する歯科診療のポイント"医療法人緑風会三宅ハロー歯科の滝川雅之先生の発表を拝見させて頂きました。

妊婦患者さんは赤ちゃんが産まれてくるのが楽しみな一方で、つわりや身体の様々な変化に戸惑い精神的にも不安定、敏感になりやすい日々を過ごしていて、不安を抱く妊婦患者さんに対し適切な対応、説明、口腔衛生管理を行う上で大切な事を教えて頂きました。

妊娠期は女性ホルモンバランスの影響に加え、つわりなどによる生活・食習慣の変化に伴い口腔衛生環境が悪化し口腔内に様々な問題が起こったり、妊娠性歯周炎・歯周病、妊娠性エプーリス、虫歯、知歯周囲炎などの発症リスクが高まると言われています。

つわりで1度の食事で沢山の量が食べれない、数回に分けて食事を取る、酸っぱいものが無性に食べたくなる、などお口の中の環境が妊娠前と変わったり、歯磨きすることで気持ち悪くなり嘔吐を引き起こす原因になったり、歯磨き粉の味で気分が悪くなりいつものように丁寧に磨くことができない、など生活の中でも様々な変化が起こる為、お口の中の環境が整えれるようなお手伝い(クリーニング)やアドバイス(歯磨き粉の種類や歯ブラシの種類の選択方法)などができるよう、歯科医院でも妊婦さんの日常生活でのストレスが、少しでも軽減できるようなサポートをしていきたいです。

妊婦さんがストレスを感じることで、

などの影響を及ぼすと言われています。その為、妊婦患者さんの身体的・精神的特徴をよく理解し安心して来院できるよう同性としての配慮・心配り・信頼関係を築けるサポートを行い"母子の安全を第一優先"した歯科診療背景がとても大切です。

妊娠期の歯周病は産まれてくる赤ちゃんが早産・低体重児出産への影響や妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群が関連する為、歯科健診での口腔衛生環境を改善・予防がとても重要です。

歯科治療で使用する薬剤・麻酔・X線写真は赤ちゃんに影響を及ぼす事はないか害はないか、不安な方が多いと思うので分かりやすく説明が書いてあるパンフレットをお渡しできるよう準備したり、妊娠中は妊婦・パートナー共に健康に対するモチベーションが高い時期でもある為、パートナーの方にも歯科検診を受けて頂き、口腔内検査、クリーニング、治療が必要であれば治療を行い、口腔衛生環境をご家族で守っていただけるよう、今まで医院では実践していなかった事なども教えて頂けたので素敵な案を取り入れ、妊婦患者さんへの対応(不安軽減・ストレス軽減)を工夫し、実践していこうと思います。

妊婦患者さんに限らず、一般の方も歯科診療に不安や恐怖心を強くお持ちの方、怖くて何十年も歯医者に来れなかった方など、様々な患者さんが来院されます。一人ひとりの患者さんに合った配慮、サポートを行い歯科衛生士として患者さんの1番近くで寄り添い、安心して治療を受ける事ができる歯科医院を目指し、ずっと恐怖心が強くて歯科診療が受けれなかった方にもこの歯医者なら来れる、通いたい、安心できると言って頂けるような信頼関係を築ける歯科衛生士になれるように笑顔を絶やさず頑張りたいと思います。口腔内はとても繊細なので治療中の痛みや不快感が出ないよう、技術面も日々向上に努め精進していきます。

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